【東宝】TOHO VISION 2021

  • 2019-10-26
  • 2019-10-27
  • 雑記

東映の類似企業である東宝について調べてみました。

会社概要

セグメントは、映画事業、演劇事業、不動産事業、その他の事業。

映画事業は、映画の製作・配給、映画の興行、映像ソフト等の製作・販売に分類できます。

直近2か年と今年度の見通しは、以下の通りです。(見通しは、第2四半期決算の上方修正後)

(百万円、円、%)

決算年月 2018/2 2019/2 2020/2(予)
営業収入 242,668 246,274 254,000
経常利益 48,465 46,568 52,000
純利益 33,553 30,197 34,500
BPS 1,885.29 1,974.85
EPS 185.95 167.92 192
自己資本比率 76.1 77.0
営業CF 43,427 37,603
ROA 7.5 6.6
ROE 9.9 8.5
配当 45 45 35

2019/2期は前年比で増収減益です。

2020/2期においては、当初見通しは減収減益の予想でしたが、「天気の子」が大ヒットしたことで、第2四半期決算時に大幅な上方修正をしています。

企業価値に関する指数は以下の通りです。

 (円、億円、倍、%)

株価 4,585
時価総額 8,237

PER(予)

23.9
PBR 2.2
配当予想 35
配当利回り 0.76

(2019年10月9日現在)

株価は、年単位でみると緩やかな上昇を続けています。

2020年2月期の第2四半期決算は、前年同期比で増収増益となっています。

主な要因は、「天気の子」の大ヒットによるものです。(興行収入133億円:2020/2期 第二四半期決算説明資料ベース)

東映でも同じ傾向がみられましたが、映画の爆発力の凄さに改めて驚かされます。

TOHO VISION 2021

東宝グループは、2019/2期~2021/2期をレンジとした中期経営戦略を公表しています。

基本方針として、前回の中期経営戦略「TOHO VISION 2018」の重点投資戦略を深耕・拡充する「主軸戦略」に加え、成長ドライバーとして加速・進化させる「ブレイクスルー(突破)戦略」と「新規事業戦略」を掲げています。

(出典:東宝HP)

主軸戦略では、既存事業である「コンテンツ」「プラットフォーム」「不動産」の事業領域を深耕・拡充し、経営基盤の強化を図っていくことを目指しています。

この方向性はありきたりな内容ではありますが、コンテンツ(映画・アニメ・演劇など)とプラットフォーム(シネマ事業)のシナジーによる収益力の強化と、ポートフォリオに一角として保有する不動産事業における安定的な収入の確保は、東映とも類似する内容であり、この業界の基本的な収益確保のビジネスモデルになります。

(出典:東宝HP)

会社の中期的な戦略として、いかに具体的で納得力のある成長性を前面に打ち出したビジョンを描けるかが重要です。

東宝は、「ブレイクスルー戦略」として、キャラクタービジネスと海外展開を重点分野としています。

キャラクタービジネスはどの企業も力を入れている分野でありますが、東宝は「ゴジラ」を軸として、”ゴジラ・ワールド”の形成・収益化を図っていくようです。

キャラクタービジネス市場は堅調な推移をみせていますが、こどもの人口減少に備え、大人・シニアにうける商品をいかに生み出せるかが今後のポイントでしょう。

(出典:東宝HP)

数値目標は、営業利益を重視し、「巡航高度」400億円超、過去最高益(502億円)の更新を目標としています。

営業収入がコンテンツによって左右されますので、このような目標設定になっているのでしょう。

過去の利益推移と現況を踏まえると、どちらも十分に達成可能な水準だと思います。

資本政策は、配当を35円ベースに業績次第で+αとしています。

明確な投資計画や資金使途があればこの水準でもいいのですが、業績だけで判断すると物足りない水準です。

中期経営戦略を受けての私見は、以下のとおりです。

●コンテンツは、国内で十分な競争力を保有
●プラットフォームは衰退していく可能性も見据えた戦略が必要
●不動産事業は、安定的な収益源
●海外戦略とキャラクタービジネスは注視が必要
 

キャラクタービジネスの爆発力は凄まじいですが、ライバルも多数います。

ゴジラというキャラクターと心中できるのであれば、投資してみるのも一興でしょう。

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