Web会議などのコミュニケーションサービスを提供する「ブイキューブ」が第1Q決算を発表しました。
事業概要及び決算情報
事業内容
・ビジュアルコミュニケーションツールの企画・開発・販売・運用・保守
・企業などへのビジュアルコミュニケーションサービスの提供
決算情報(2020年12月期 第1四半期)
売上高は15億円(対前年同四半期▲9.7%)と対前年同期より減少しているが、アイスタディの売却による収益改善により営業利益は0.7億円となった。
一般的なテレワーク需要の増加による収支影響は第2四半期以降に本格化か。
Web会議需要の高まりにより新規契約数は増加。国内の市場シェアも13年連続No.1を死守。
- 売上高:1,549百万円
- 営業利益:70百万円
- 経常利益:87百万円
- 純利益:73百万円





出典:ブイキューブ(2020/12期 第1四半期決算説明資料)
業績予想と新型コロナウイルスの影響
短期では製品の納品遅延等のマイナス影響と汎用Web会議の拡大等のプラス影響が顕在化。
中長期では社会的なテレワーク需要の増加に的確に対応できるかが課題か。
業績予想は2020年3月11日発表の営業利益5億円から変更はないものの、業績予想の180%にあたる9億円を目指す。


出典:ブイキューブ(2020/12期 第1四半期決算説明資料)
投資判断
- 高配当銘柄 ×
- グロース銘柄 ×に限りなく近い▲
- バリュー銘柄 ×
グロース株として2~3月に注目されていたテーマ株ではあるが、新型コロナウイルスの収束以降、テレワーク需要が社会的にどこまで伸びるか、その需要に的確に対応できるか否かが今後の成長のカギとなる。
大企業となると自社システムによるテレワークの環境構築を推進する可能性が高いのではと推察しているため、中小企業やスタートアップ企業を中心とした需要の開拓に期待したい。
ビジュアルコミュニケーションサービスは、株主総会のバーチャル化やオンライン教育の充実といった一般的なテレワーク需要以外の分野にも大きな成長余地あり。
決算説明資料はグラフの数値が未記載であったり、直接的には収益へ繋がらない「問い合わせ数の推移」などではなく、第2四半期以降の業績が期待できるような定量的なデータを確認したい。